2009/04/23

Tiger Downer Cut

ACL2009グループステージ 第4試合(4月21日、22日)結果
→第3試合の結果はこちら。


-グループA
パフタ 10p(+4)/ヒラル 8p(+3)/サバ 2p(-3)/アハリ 1p(-4)

アル・アハリ 1-3 アル・ヒラル
Home得点者:4' Mahmoud Qassim
Away得点者:32' Tarik El Taib、56' Mirel Radoi、65' Yasser Al-Qahtani

ひとこと:ここまで勝ち点1のアハリがホームの意地か、DFマフムード・カシムのゴールで先制。
しかし前半のうちにエル・タイブにこぼれ球を押し込まれ追いつかれてしまう。タイブはリビア代表のベテランMFで、アフリカやトルコのクラブの渡り歩いて中東へ。若い頃にはあのユヴェントスのユースチームにも在籍したという経歴の持ち主。
後半にはルーマニア代表DFラドイがまたもやPKでゴール、これで彼は3点目。
ダメ押しにサウジ代表のアル・カフタニ(その後、退場…)も前節に続いてのゴールを決め、ジ・エンド。
UAEのアル・アハリは4試合終了時点でGL敗退が決まってしまった。
アウェイでもしっかり勝ったヒラルは勝ち点8で首位パフタコールを追うことに。


パフタコール 2-1 サバ・バッテリー
Home得点者:36' Odil Akhmedov、49' Stanislav Andreev
Away得点者:5' Mohammad Nouri

ひとこと:先制したのはアウェイのサバ・バッテリー。イラン代表歴もあるMFノウリが早い時間に幸先の良いゴールを決めたんだけど、相手は強豪パフタコール。
21歳の若さながらキャプテンを務めるアーメドフがPKを決めて同点。彼はウズベク代表でも活躍してる長身(194cm)のMF。
後半にはこちらも同じく21歳のMFアンドレエフが逆転弾。
若手の活躍でホームのパフタコールが見事勝利し、勝ち点10で首位キープ。同時にA組で最初のGL突破を決めた。
負けた鯖バッテリーはGL突破に向けて今後2連勝が最低条件。その上でヒラルがこけないといけないので、まあ絶望的かな。



-グループB
シャバブ 10p(+9)/ペル 7p(+0)/ガラファ 6p(+2)/シャルジャ 0p(-11)

アル・ガラファ 5-1 ペルセポリス
Home得点者:8' Fernandao、43' Araujo、45' Araujo、69' Nashat Akram、81' Araujo
Away得点者:76' Ali Karimi

ひとこと:前節はペルセポリスが3-1で勝利したこのカード。今回はホームでガラファ爆発! いや、アラウージョが大爆発というべきか。
まずは前節に続いての得点、アラ様の"相棒"フェルナンドンがクロスをバイシクルで見事に決め、ガラファ先制。
次にゴール裏へのスルーパスに抜け出したアラ様が右足で難なく決め、2点目。
前半ロスタイムには、ミドルをGKが弾いたところに突っ込んできたアラ様がボールを浮かし、そのままオシャレに頭で決めて3点目。
後半に入ってもアラ様のアシストからイラク代表MFのナシャト・アクラムが決めて、これでガラファ4点目。
ペルセポリスは4-0から2004年アジアMVPの(元バイエルンの、といった方がいいか)カリミが頭で決めて一矢は報いたけど、時既に遅し。
最後はハーフライン付近からワン・ツーで抜け出したアラ様が独走し、お得意の左足で決めてハット達成!
早いし、上手いし、髪長いし、でまだまだ衰えを感じさせないなぁ。
これでガラファにも2位通過の可能性が出てきた。
大敗したペルセポリスは、一応勝ち点で1上回っていて、残りゲーム見ても若干有利に思える。
ただB組ではGL突破の最右翼とも目されていただけに、今回の負けを引きずると3位転落も。


アル・シャバブ(KSA) 5-0 シャルジャ
Home得点者:15' Abdulaziz Bin Saran、43' Nasser Al-Shamrani、47' Nasser Al-Shamrani、59' Nasser Al-Shamrani、65' Abdulaziz Bin Saran
Away得点者:なし

ひとこと:ガラファも凄かったが、同じB組のゲームでこちらも5ゴールが…
といってもシャルジャは4戦全敗。スリウィジャヤなどと同じくこの時点でのGL敗退が決まったように、他の3クラブに比べると若干劣る。
アラ様と同じくハットトリックを達成したサウジ代表FWのナセルはこれでACL5得点。
2得点のFWビン・サランもACL3ゴール目、とシャバブ(サウジ)は絶好調。
正直、近頃ブイブイ言わせてる他の成金クラブに比べると地味だと思っていたけど、やはり中東の盟主たるサウジはクラブレベルでも強いのよね。



-グループC
イテハド 8p(+3)/サラル 7p(+0)/ジャジーラ 3p(-1)/エステ 2p(-2)

アル・イテハド 1-1 アル・ジャジーラ
Home得点者:40' Osama Al-Muwallad
Away得点者:71' Fernando

ひとこと:首位のアル・イテハドがホームにジャジーラを迎えての一戦。
ヘッドで先制点を決めたムワラドは24歳のサウジ代表DFで、2005年アジアMVPのモンタシャリと組むサウジCBコンビは強力。
しかし後半25分過ぎに裏へ抜け出したフェルナンド・バイアーノにゴールを奪われて結局ドロー。
ジャジーラはここまで4試合で彼の2ゴールしか獲れてないが、何とか数字上はまだ生き残っている。
格下相手に分けてしまったイテハドだけど、GL突破はほぼ確実といったところ。


エステグラル 1-1 ウム・サラル
Home得点者:45' Arash Borhani
Away得点者:70' Saud Ghanem

ひとこと:最下位のエステグラルはここで勝ち点を獲らないとGL敗退が決まってしまうという状況。
前半終了間際にFKから、ボルハニが頭で決めて幸先良く先制。彼はダエイの後継者(タイプは違うけど…)と目される25歳のイラン代表FWで、1節以来の2ゴール目。去年のオフにはJリーグ入りの噂もあった好選手。
後半にカウンターからパス2本でサウド・ガーネムで同点ゴールを奪われてしまう。ガーネムは24歳のカタール人MF。
西アジアではサウジと同じく4枠を与えられた強豪イラン勢は、元気が無い。特にカタールやUAEのクラブと同組のエステグラルにとってGL突破は最低条件だったはずだが…。
一方引き分けに持ち込んだウム・サラルは勝ち点7の2位で16強入りが見えてきた。マグノさんはここまでACLではゴールがないけど、Qリーグでは超攻撃を魅せた(後述)。



-グループD
イティファク 9p(+6)/ブニョ 7p(+0)/セパハン 4p(+0)/シャバブ 3p(-6)

セパハン 0-1 ブニョドコル
Home得点者:なし
Away得点者:19' Timur Kapadze

ひとこと:前節に続いての強豪対決はアウェイのブニョドコルに軍配が上がる。
CKからヘッドで決勝点を奪ったカパーゼは"グルジア系"で、ウズベク代表中盤の主力選手。
セパハンは去年(同組でブニョドコルがGL突破)に続いて、苦汁をなめさせられる結果になるのか。2007年にはアジア2位としてCWCにも出場した"レッズの引き立て役"にも、まさかのGL敗退の可能性が出てきたね。
逆に勝ったブニョドコルは、次回のイティファク戦で勝ち点を奪えればGL突破にグッと近づく。


アル・シャバブ(UAE) 1-4 アル・イティファク
Home得点者:15' Marcos Assuncao
Away得点者:30' Prince Tagoe、54' Prince Tagoe、84' Prince Tagoe、90' Abdulrahman Al-Qahtani

ひとこと:イティファクさん。伏兵、伏兵と言い続けてごめんなさい。少し力の劣るUAEのクラブ相手に連勝とはいえ、この得点力は本物だろう。B組のシャバブ・サウジのケースと同じく、サウジアラビアのクラブは俺が過小評価してたらしく、やはり強い。
シャバブ(UAE)はアスンソンがPK(をGKが弾いたのを再度打って)で先制、したまではよかったが…。ちなみにアスンソンはセリエAやリーガでも活躍した、元セレソンのあのマルコス・アスンソン!
アラ様、ナセルと同じく今節でハットトリックを達成したのはタゴエ王子。前回(2ゴール)でも紹介したけどガーナ代表のプリンスです。あ、名前がです。
PA内でクロスを胸で落としてゴール。グラウンダーのセンタリングにニアに飛び込んでゴール。同じようにグラウンダーをGKの前でオシャレに触って、ハット。
最後はロスタイムにサウジ代表MFアブドゥルラーマンがドリブルでGKまでかわしてゴール、合計4得点で大勝。
ホームで大敗したシャバブ(UAE)は、一応数字上はGL突破の可能性を残しているけど、力関係を考えると厳しいだろう。



-グループE
名古屋 8p(+3)/蔚山 6p(-2)/北京 4p(+0)/ニューカッスル 4p(-1)

北京国安 0-1 蔚山現代
Home得点者:なし
Away得点者:73' 呉章銀

ひとこと:前節の同カードに続いて"北京キラー"呉章銀がFKから見事ヘッドで決めて決勝点。
蔚山は2連敗の後、北京相手に1-0で2連勝してE組はいよいよ混沌としてきた。
ホームの北京は前半にゲームをコントロールするMF黄博文(21歳の中国代表)が怪我で交代したのが響いたかな。
ただ、このグループはまだ4チームともにGL突破の可能性が残されているので面白くなりそう。


ニューカッスル 0-1 名古屋グランパス
Home得点者:なし
Away得点者:57' 小川佳純

ひとこと:E組もう一方のゲームもアウェイチームが1-0で勝利。
名古屋は後半、カウンターから杉本のクロスを小川がゴール。
少し苦しんだゲームだったけど、PKを防いだ楢崎を中心に守備も安定していた。
勝ち点8で首位の名古屋はこれでGL突破にかなり有利なポジションに。



-グループF
G大阪 12p(+13)/山東 7p(+4)/ソウル 4p(-2)/スリ 0p(-15)

スリウィジャヤ 0-3 ガンバ大阪
Home得点者:なし
Away得点者:30' レアンドロ、45' 佐々木勇人、75' チョ・ジェジン

ひとこと:夜のゲームといっても高温多湿のインドネシアで、しっかりと勝てたのは大きい。前半のうちに1点目が奪えなかったら、最後まで厳しかったと思うのでレアンドロ様様。後半は特にスタミナがなくなって、危ない場面も多く迎えたけど、何とか無失点で終わらせられたので及第点。
スタメン5人入れ替えた選手起用、また交代でもレアンドロ、遠藤、山口といった主力を休ませる余裕もあった。
ガンバは4連勝でGL突破を確定、ベスト16にコマを進めた。これで残り2試合には若手を試したり、調子の悪い選手を休ませたりと、過密日程の中で色々試せるのは有利な点。
スリウィジャヤは残念ながらGL敗退が決まったけど、選手はよく走るし、繋ごうとする意識も垣間見れたし、サポーターは数が少ないながらも応援が熱心だし、で好感が持てました。


FCソウル 1-1 山東魯能
Home得点者:24' 朴容昊
Away得点者:79' アレハンドロ・シチェーロ

ひとこと:FCソウルのホームゲームだったが、結果はドロー。山東側からすれば"してやったり"といったところ。
先制点の朴容昊はアテネ五輪の韓国代表DF。
後半に追いついた山東のシチェーロは元ベネズエラ代表のベテランCBで、196cmという超長身選手。
ちなみに得点を獲った二人とも背番号4のDF、共に右CKからヘディングでの得点という偶然。
水原以上の戦力、韓国最強とも呼ばれるソウルは、当初は1位通過も視野に入れての戦いだったはずなのに、厳しくなってきた。ここ最近アジアの舞台で韓国のクラブが苦戦している流れを今年も断ち切れないのか。最終戦のガンバ戦で勝ち点3奪うしか生き残る道はない。
F組最大の驚きは2位の山東の頑張り(中国王者だけどね)。残り2試合の日程を見てもソウルより有利。2005年大会ベスト4の深セン以来となる中華勢の躍進もあるかも。


-グループG
水原 9p(+5)/鹿島 9p(+7)/上海 6p(+1)/SAF 0p(-13)

水原三星 2-1 上海申花
Home得点者:41' 李相湖、44' 裵起鐘
Away得点者:12' ヤンコ・ヴァルカノフ

ひとこと:前回はホームの上海が水原の連勝をストップした同カード。
先制点はアウェイの上海。左サイドからのクロスを頭で中央へ折り返し、最後はブルガリア代表DFのヴァルカノフが押し込む。ヴァルカノフはこれで2戦連続。
しかしホームの水原が前半のうちに反撃。
41分には右サイドを切り裂き、最後はMF李相湖が上手く決めて同点。李相湖は21歳の若手アタッカーで、オフにはJリーグ入りの噂もあったが結局水原へ移籍した選手。
その3分後には裏へ抜け出したFW裵起鐘(ペ・ギジョン)が落ち着いて決めて逆転に成功。彼もルーキーイヤーに大田で活躍したところを、2007年に水原が引き抜いた25歳の韓国代表候補。
後半には上海にPKを獲られるも、バルコスのキックを見事にGKが防いで勝利。
水原はこれで勝ち点9で鹿島に並んでおり、なおかつ"草刈場"のSAFとのゲームも残しているので1位通過に最も近いともいえる。
上海はGL突破の為には、最終節のホーム鹿島戦での勝利が必要。


鹿島アントラーズ 5-0 アームド・フォース
Home得点者:29' 野沢拓也、38' 興梠慎三、50' 小笠原満男、54' 大迫勇也、74' 興梠慎三
Away得点者:なし

ひとこと:野沢のダイビングヘッドを皮切りに、興梠、小笠原、大迫、最後は興梠と5ゴールで鹿島が快勝。
まあホームでSAF相手なので何ともいえないが、いくら格下相手でもキッチリとゴールを獲れてる大迫は頑張ってるね。
若手には懐疑的な見方しかできない俺でも、落ち着いてるし、いいプレイヤーだと思う。
J屈指のFW陣を3トップを採用して争わせるオズの采配は見事。
敗れたSAFは4連敗で、この時点でGL敗退が決まった4クラブの内の一つとなりました。




-グループH

川崎 10p(+7)/浦項 6p(+1)/天津 2p(-2)/CC 2p(-6)

川崎フロンターレ 2-1 セントラルコースト
Home得点者:46' ジュニーニョ、81' レナチーニョ
Away得点者:59' マット・サイモン

ひとこと:雨中でのホームゲームを何とか逃げきった川崎がGL突破、ベスト16入りを決めた。
前節での大量得点(5-0)があったせいで、今回は難しい試合になると思われたけど、見事勝ちきれるのが川崎の強さ。
特に最近スタメンを外れているレナチーニョが発奮したのか、ACLでは毎試合ゴールを決めているのが面白い。
若手FWサイモンがACL2ゴール目を獲ったけど、負けたマリナーズはこれで2位通過も厳しくなった。


天津泰達 0-0 浦項スティーラース
Home得点者:なし
Away得点者:なし

ひとこと:H組2位の浦項が敵地でスコアレスドロー。格下相手に随分と押してたので、あわよくば勝ちたかったところだけど、これで2位通過にかなり近づいた。
天津もマリナーズ同様にGL突破の可能性はかなり低い。


次の試合は5月5日、6日。




2009年ACL得点ランキング(グループリーグ予選・第4試合)

7点 レアンドロ(ガンバ大阪)ブラジル

5点 アラウージョ(アル・ガラファ)元ブラジル代表
5点 ナセル・アル・シャムラニ(アル・シャバブ/KSA)サウジ代表
5点 プリンス・タゴエ(アル・イティファク)ガーナ代表

3点 ザイニディン・タジエフ(パフタコール)ウズベク代表
3点 ミレル・ラドイ(アル・ヒラル)ルーマニア代表
3点 アブドゥラジズ・ビン・サラン(アル・シャバブ/KSA)サウジ
3点 サレー・バシル(アル・イティファク)サウジ代表
3点 エドゥ(水原三星)ブラジル
3点 大迫勇也(鹿島アントラーズ)日本
3点 レナチーニョ(川崎フロンターレ)ブラジル





[アジア情報]
先日終わった、カタール・スターズリーグ2008-2009。

優勝 アル・ガラファ(2連覇)

得点王 マグノ・アウベス 25点(ブラジル)
2位 ピスクリッチ 21点(アルゼンチン)
3位 アラウージョ 20点(ブラジル)


マグノ@サラル

名門アル・イテハドからカタールのB級クラブへ移籍した"マネーの虎"マグノさん。
ただキッチリと仕事はします。チームは10チーム中6位と振るわずも、見事得点王のタイトルを奪取。Qリーグの得点王が2年連続、元ガンバの選手というのも誇るべきか、それとも恥じるべきか…


アラウ神@ガラファ

ガラファはアラ様が加わってから連覇達成。
ただ得点王のタイトルはマグノさんに奪われました。
ちなみに2位のレオナルド・ピスクリッチはマジョルカ時代の大久保の同僚。