2010/08/26

El Gran Capitan

未だに決まらない日本代表監督。
だからと言って協会と技術委員会(というか原ヒロミ個人)に対するマスコミの批判は何だかなぁといった感じ。

ワールドカップの戦前と戦後で180度変わった「名将・岡ちゃん」報道で、サッカーに詳しくない人たちもそろそろ気付いたんじゃないかな。
この国で一番レベルが低いのは実はサッカー選手でも指導者でもなくて、それを報道する人間の質だって事を(次に低いのが僕たちファン、サポーターのレベル)。

まあ監督決定が遅いのは事実だし、その事については責められても良い。
特にスポンサーや広告代理店、TV局なんかのお怒りはご尤もです。
問題なのはこれまでとは違って、日本の技術委員長(強化担当)が直接海外へ赴いて一から交渉に当たっていることを考慮していない点。
それどころか、原ヒロミが交渉していること自体を「素人がやってるから交渉が上手く行かない」と批判するのは明らかにおかしい。

今までは日本、Jリーグにゆかりのある外国人を引っ張るか、あるいはゆかりのある人に誰かに他の監督を紹介してもらうか、外国人監督を連れてくるのはこの二つの方法しかなかった。
ハンス・オフト、ロベルト・ファルカン、フィリップ・トルシエ、ジーコにイビチャ・オシム…

それが今回は(多分に原個人の嗜好が含まれているが)一から外国人監督を探して、契約しようっていうんだから、なかなか上手くいかなくても当然。
外国でも成功している監督を呼ぼうと思ったら、キャリア面での補償か、もしくは経済面での補償がないと、なかなか難しいはずだ。
特に峠を過ぎたようなベテラン指導者ならまだしも、欧州や南米でバリバリやってる監督が、わざわざ極東のしかも日本代表という「外圧」だけは一人前にサッカー先進国並にかかるであろう職業(その上、薄給に近い)に就きたいと思うんだろうか。

この後に、これまで報道された候補者をまとめてみるけど、まあ原ヒロミが悪い点も勿論ある。
クラブ系の監督はただでさえ代表監督を嫌う(指導時間は少なく、プレッシャーは大きい)のはわかってた事。
なので代表監督経験者で、ある程度アジアや後進国での指導に興味のある人物に絞るべきだったんじゃないかとは思う。

ちなみに今回の騒動で、監督の候補者の名前が色々出ている件で、マスコミ各紙の批判の多い「一貫性のなさ」や「監督選考のブレ」なんかはまったくナンセンスだと思う。
たった一人に絞って熱意や情熱で交渉すれば引き受けてくれるような浪花節の世界でもないだろうし、複数の候補者と交渉したり、天秤にかけたりするのは、雇い主側からすれば当然のリスクリダクションでしょう。
それに色々と挙がっている名前を見ても、原ヒロミのスペイン好き、攻撃サッカー好きの部分がよく出ている人選になっていると思うよ。
基本的にリーガでの指導歴ある人ばっかり(全員スペイン語が話せる)だからね。




マヌエル・ペジェグリーニ
チリ人
1953年9月16日生・56歳
主な指導歴:LDUキト、リーベル、ビジャレアル、レアル

→前レアル・マドリー監督。交渉決裂をヒロミが発表。理由は「日本に行くと欧州での仕事を失う」とか?



エルネスト・バルベルデ
スペイン人
1964年2月9日生・46歳
主な指導歴:ビルバオ、エスパニョール、オリンピアコス、ビジャレアル

→前ビジャレアル監督。交渉決裂をヒロミが発表。古巣のオリンピアコスFC(ギリシャ)監督に就任。



マルセロ・ビエルサ
アルゼンチン人
1955年7月21日生・55歳
主な指導歴:ベレス、エスパニョール、アルヘン代表、チリ代表

→2010年WCチリ代表監督。本命視されるも、チリとの契約を延長。



ヴィセンテ・デル・ボスケ
スペイン人
1950年12月23日生・59歳
主な指導歴:レアル、ベシクタシュ、スペイン代表

→2010年WCスペイン代表監督。株が上がったので100%無理…



ホセ・ペケルマン
アルゼンチン人
1949年9月3日生・60歳
主な指導歴:アルヘンユース代表、アルヘン代表

→前ティグレス(メキシコ)監督。本人サイドはオファー報道を否定?



マルコ・ファン・バステン
オランダ人
1964年10月31日生・45歳
主な指導歴:オランダ代表、アヤックス

→前アヤックス監督。日刊だけが早くから候補に。



ハビエル・イルレタ
スペイン人
1948年4月1日生・62歳
主な指導歴:オビエド、ソシエダ、セルタ、デポルティボ

→ビルバオのスポーツディレクター。一瞬だけ名前が挙がったが、高齢な点がネック?



ヴィクトル・フェルナンデス
スペイン人
1960年11月28日生・49歳
主な指導歴:サラゴサ、セルタ、ポルト、ベティス

→前ベティス監督。交渉難航中と報道。



グレゴリオ・マンサーノ
スペイン人
1956年8月5日生・54歳
主な指導歴:ラシン、アトレティコ、マジョルカ

→前マジョルカ監督。交渉中と報道。



ハビエル・アギーレ
メキシコ人
1958年12月1日生・51歳
主な指導歴:パチューカ、オサスナ、アトレティコ、メキシコ代表

→2010年WCメキシコ代表監督。現在フリーの為、ビエルサ、フェルナンデスと来て、現在本命?



ロナルド・クーマン
オランダ人
1963年3月21日生・47歳
主な指導歴:アヤックス、ベンフィカ、PSV、バレンシア

→前AZアルクマール監督。最近になって急浮上した名前。




擁護派と思われるのはシャクだからぶっちゃけると、個人的には原ヒロミのことも、彼のサッカーも別に好きじゃないので、責任取らされて辞めさせられようが一向に構わない。

ただ一サッカーファンとしては、いい監督が来てくれて、日本代表をいいチームに作り上げてくれることを願うばかり。
なので、日本サッカーの発展を阻害するかのようなマスコミの姿勢は許せないだけ。

ちなみに俺は次期監督についてはせっかくオシムやジーコがいるんだから、彼らからの紹介という形でも良かったと思っている。
オシム路線を継承するなら、もう一度オシムにアドバイザーなり何なりの肩書きを与えて、旧ユーゴ系の人を招聘すべきだし、次回のワールドカップを考えるとやっぱりブラジル人の方が色々と盛り上がったり、現地でのマッチメイクや合宿なんかにも有利に働くんじゃないかな、とは当然考える。

まあ最終的に「J監督の引き抜き」っていうお得意のワザを使っちゃうかも知れないしね。
もうオリヴェイラでいいよ、と思ってるサッカーファンがたぶんこの国には一番多いはず。


最後に予想(希望含む)

◎ マンサーノJAPAN
○ アギーレJAPAN
▲ フェルナンデスJAPAN
△ ペケルマンJAPAN
× ドゥンガJAPAN


あと、西野JAPANはいつになったら誕生するのですか…