2009/05/28

Up Set Upper

ACL2009 西アジア・ラウンド16(5月26日、27日)結果
→GL第6戦の結果はこちら。


-グループA 1位 vs グループC 2位

アル・ヒラル 0-0(PK3-4) ウム・サラル
Home得点者:なし
Away得点者:なし

ひとこと:ラウンド16最大の番狂わせがこのカード。
サウジの名門ヒラルのホーム「キング・ファハド」国際スタジアムでの開催だったが、ヒラルはなかなか先制点を獲れない。
打てども打てども入らずの展開が続き、後半も両者ゴールを挙げられないまま、ついにPK戦に突入。
ここでヒラルはリビア代表MFエル・タイブと、ヒラルのそしてサウジ代表でも10番を背負うアル=シャルフーブという2枚看板が共にシュートをGKに止められてしまう。
ウム・サラルはキャプテンのモロッコ代表DFベン・アスカルこそ外すが、他の4人はキッチリ決めて3-4で決勝トーナメント(ベスト8)進出決定!
マグノさんもゴールは奪えなかったけど、PKは決めました。
まさかカタール勢が勝ち残るとは、予想GUYです。
力は少々落ちるとはいえ、マグノが怖いから日本勢は出来れば当たりたくないねぇ。



-グループB 1位 vs グループD 2位

ペルセポリス 0-1 ブニョドコル
Home得点者:なし
Away得点者:41' Rivaldo

ひとこと:こちらもアウェイチームがまさかの勝利。
イランの強豪ペルセポリス(ピルーズィ)のホーム、テヘランにある9万人収容の巨大スタジアム「アザディ」でのゲーム。
前半はブニョドコル(旧クルフチ)のペース。
41分、PA内で"あの"リバウドを倒してしまい、PKを与える。
これをブニョドコルのキャプテンかつナンバー10であるリバウドが落ち着いて決めて、ブニョドコルが先制。
後半はホームのペルセポリスが猛攻を仕掛けるが、ブニョドコルの堅守もあってなかなかゴールが奪えない。
結果、最後までこの1点を守りきったブニョドコルが、難しいと思われたアウェイの地でベスト8進出を決めた。
前監督のジーコはロシアのビッグクラブの監督へと転身したけど、その遺産ともいえるブラジル人やチリ人の選手たちがまだ在籍しているので、やっぱりこのウズベクの超金持ちクラブも優勝候補のひとつ。
唯一生き残っていたペルセポリスがここで敗れた為、イラン勢はACLから姿を消すことに。



-グループC 1位 vs グループB 2位

アル・イテハド 2-1 アル・シャバブ(KSA)
Home得点者:46' Osama Al-Harbi、90' Hicham Aboucherouane
Away得点者:17' Abdulaziz bin Saran

ひとこと:ゲーム開催の日程(時間)的に、ラウンド16の中で4試合目。
ここまで3つの試合すべてがアウェイチームの勝利となっており、このゲームでも「イテハドも負けるのでは?」と、実しやかに囁かれていたこのゲーム。
サウジ第二の都市ジッダにある「プリンス・アブドゥラ・アル・ファイアル」スタジアムで開催されたサウジ勢クラブ同士の同国対決。
前半17分に、アウェイのシャバブのFWビン・サランがGKからボールを掻っ攫い、ACL4ゴール目となる先制点を奪う。
"まさか"というか、"予想通り"というか、とにかくアウェイチームが先制したことで、ラウンド16の呪いが継続中なことを思い知らされる。
ただここで終わらないのがACL2度の優勝を誇る名門イテハド。
後半開始すぐに右からクロスをDFオサマ・アル・ハルビが頭で決めて同点。
そしてこのままPK戦突入かと思われたロスタイム、モロッコ代表FWアブシェルアンがドリブルシュートを決め、決勝ゴール!
ヒラルもペルセポリスも"PK"によって敗れていることを考えれば、PK戦で再び勝利の女神がアウェイチームに微笑むこともあっただけに、まさに最後のチャンスを最高の形で決めたイテハド。
3クラブがラウンド16まで勝ち進んだ日本と並ぶ"最大勢力"のサウジ勢だったが、これでベスト8に残ったのは本命イテハドただ一つという結果に。
ただこの勝ち方は勢いもつきそうなだけに、今後も西アジアでは再注目クラブとなりそう。



-グループD 1位 vs グループA 2位

アル・イティファク 1-2 パフタコール
Home得点者:33' Prince Tagoe
Away得点者:79' Zaynitdin Tadjiyev、90' Aleksandr Geynrih

ひとこと:この試合もまたまたアウェイチームが…
サウジの東部ダンマムにある「プリンス・モハメド・ビン・ファハド」スタジアムでのゲーム。
スルーパスから抜け出したイティファクの黒い弾丸、ガーナ代表プリンス・タゴエがこの試合でもまたまたゴールを決める。
レア様に並ぶACL8点目!
来期からブンデスリーガのホッフェンハイムへの移籍が決まっている王子。
勝っても負けても、これがイティファクでのラストゲームになると思われるので、できれば置き土産にしたかったところだけど…
"実弟"であるF・タジエフ(ウズベク代表で売り出し中の若手エース)と交代出場したベテランFWのZ・タジエフが、終了10分前にボックス内に侵入して値千金の同点ゴールを決める。
彼はこれでACL5ゴール目。
そして同じく途中交代のFWゲインリフが、ロスタイムに劇的なFK弾を決めて逆転勝利!
予選GLを圧倒的な強さで勝ち抜けたイティファクにとっては悔しい敗退。
そして勝ったパフタコールは、ブニョドコルと共にウズベク勢として2チーム共がベスト8へ進むという快挙を達成。
前も書いたように、若手のF・タジエフに若ハゲのゲインリフ、ベテランのZ・タジエフといった3人のウズベク代表経験者を前線に擁するのがパフタコールの強み。
F・タジエフとZ・タジエフが兄弟だった事を最近知りました…。ちなみにもう一人、真ん中にK・タジエフがいて、彼もパフタコール所属。ポジションはDFで26歳。
同じウズベク勢でもパフタコに比べてブニョの方はどちらかといえば南米産外国人への依存度が高いチームだけに、個人的にはパフタコに頑張って欲しい気も。





[ベスト8進出決定クラブ]

・ウム・サラルSC(カタール) グループC・2位
個人的評価 ★★★☆☆
監督:ジェラール・ジリ(フランス)
主なプレイヤー:FWマグノ・アウベス(元ブラジル代表)、MFファビオ・セザール(ブラジル出身/カタール代表)、MFアラ・フバイル(バーレーン代表)、DFベン・アスカル(モロッコ代表)


・FCブニョドコール(ウズベキスタン) グループD・2位
個人的評価 ★★★★☆
監督:ヒクマト・エルガシェフ(ウズベク)
主なプレイヤー:MFリバウド(元ブラジル代表)、DFルイゾン(ブラジルU-20)、FWビジャヌエバ(元チリ代表)、MFジェパロフ(ウズベク代表)、DFエジソン・ラモス(ブラジル)、FWソリエフ(ウズベク代表)


・アル・イテハド(サウジアラビア) グループC・1位
個人的評価 ★★★★☆
監督:ガブリエル・カルデロン(アルゼンチン)
主なプレイヤー:FWナイフ・ハザジ(サウジ代表)、MFレナト(ブラジル)、FWアブシェルアン(モロッコ代表)、FWエマド・モタブ(エジプト代表)、DFアル・モンタシャリ(サウジ代表)


・FCパフタコール・タシュケント(ウズベキスタン) グループA・2位
個人的評価 ★★★★☆
監督:ヴィクトール・ジャリロフ(ウズベク)
主なプレイヤー:FWファルホド・タジエフ(ウズベク代表)、MFアーメドフ(ウズベク代表)、FWイヘルオメ(ナイジェリアU-21)、MFマルコビッチ(モンテネグロU-21)、FWザイニディン・タジエフ(元ウズベク代表)、DFミラディノビッチ(セルビア)





[ラウンド16の組み合わせ]
各カード、GL1位通過チームのホームゲームで1試合のみ。

東アジア(A組~D組)ラウンド16 6月24日

・グループE 1位(Home) vs グループG 2位(Away)
名古屋グランパス(日本) 対 水原三星ブルーウィングス(韓国)

・グループF 1位(Home) vs グループH 2位(Away)
ガンバ大阪(日本) 対 川崎フロンターレ(日本)

・グループG 1位(Home) vs グループF 2位(Away)
鹿島アントラーズ(日本) 対 FCソウル(韓国)

・グループH 1位(Home) vs グループE 2位(Away)
浦項スティラース(韓国) 対 ニューカッスル・ジェッツ(豪州)





2009年ACL得点ランキング(西アジア・ラウンド16終了時)

8点 プリンス・タゴエ(アル・イティファク)ガーナ代表
8点 レアンドロ(ガンバ大阪)ブラジル

6点 ナセル・アル・シャムラニ(アル・シャバブ/KSA)サウジ代表

5点 ザイニディン・タジエフ(パフタコール)ウズベク代表
5点 アラウージョ(アル・ガラファ)元ブラジル代表

4点 アブドゥラジズ・ビン・サラン(アル・シャバブ/KSA)サウジ
4点 ヒシャム・アブシェルアン(アル・イテハド)モロッコ代表
4点 サレー・バシル(アル・イティファク)サウジ代表
4点 デヤン・ダムヤノビッチ(FCソウル)モンテネグロ代表
4点 マルキーニョス(鹿島アントラーズ)ブラジル
4点 デニウソン(浦項スティラース)ブラジル
4点 レナチーニョ(川崎フロンターレ)ブラジル