2007/07/29

Revenge of Aged General

日本のAFCアジアカップが終わった。
結果は4位。

過去、2大会連続で優勝している日本。
過去の監督たち(トルシエ、ジーコ)との比較や王者のプライドとか、そういった事は個人的にどうでもいいんだけど、一番残念なのは2009年の「FIFAコンフェデレーションズカップ」の参加権が得られなかった事。
そして3位までに入ると、次(2011年)のアジアカップのシード権が貰えるんだけど、こちらも逃した事。
この2点は本当に残念だし、公式の大会で結果が出なかったことは日本のサッカー界にとって大きな損失だということは改めて考えないといけない。

今すぐオシムを辞めさせろ!とまでは言わないけど、本当にこのままでいいのかなっていう不安はすごくある。
選手の質(選考含む)、選手の起用法を見ても納得できない部分が多いし。

多様性なんて言葉をマスコミがもてはやして使ってるけど、指導者が選手を見抜く力、「適材適所」に配置する采配、という基本的なモノが忘れ去られてる気がする。
もちろんオシムが選手の能力をわかった上で、あえて使っているという部分もあるとは思うけど果たしてそれが日本にとって有意義なテストなのかは正直微妙なところ。

阿部が最終ラインに入ってるのはあくまで闘莉王がいないからであって、彼が4バックの中央で2トップ相手に守るのは苦しいんじゃないか?
遠藤を前の位置で使うこと、そして中村憲剛の共生は成り立たないんじゃないか?
高原のパートナーは巻でいいのか?
そういった疑問点が試合を見てるうちに、次々と俺のアタマの中では浮かんできた。

それに選手交代の遅さも目に付いた。
スタミナの消費が激しいゲームの中でフレッシュな選手を出していくという云わば「セオリー」をオシムは無視していた。
先発のイレブンに対する信頼の裏返しとみるか、日本の選手層の薄さの表れだと見るかは個々人の自由かも知れないけど…

これがWC予選なら4枠目で出場できたっていうけど、冷静に考えてみてそんなに甘いものなのかなとも思う。
日本含めて今アジアで少し抜けている6強(豪州、イラン、サウジ、韓国、中国)との対戦で1回も勝ててないわけだし。

オーストラリア戦は10人の相手に崩しきれず1-1でドロー(PK戦では勝ち)。
サウジアラビア戦は2-3で負け。
韓国戦はこれまた10人の相手に苦戦しまくって0-0でドロー(PK戦では負け)

若手の育成という(いつもながら言い訳染みた)意見もあるけど、今の代表で若手ってほとんどいないでしょ。
多くがトルシエ、ジーコ時代からの生き残り(特にシドニー五輪世代)に鈴木や憲剛といった中堅。
将来を見据えた戦い方というなら、もっと思い切って若い世代、具体的にはこれから先のWCで2大会(10年、14年)に出場できそうな23、4歳以下の選手を使って欲しかった。

ただ勿論、日本にとって(オシムにとって)難しかった部分もいくつかあった。
まずは日程面。
日本は大会の直前までリーグ戦があったので選手があまり休養を取れず、また合宿の日数も少なかったという点は不利だったかも知れない。

それに夏場での東南アジアでの大会は率直に言って失敗だった。
AFCにとっても今回は4ヶ国共催でテストという位置づけだったようだけど、気候や気温、スタジアム(ピッチの質)、観客動員、運営の不手際、すべてが及第点に届かなかったんじゃないかな。
距離が遠いとはいえ中東での大会の方がまだマシだ(次回の開催国はカタールらしい)。

最後に収穫があった点といえば、まず川口、中澤、鈴木あたりの守備陣の頑張り。
彼らは今後も中心選手でい続けるはず。
そして高原は名実ともに日本のエースであり、今や数少ない得点源。
逆にいえばそれ以外の選手は(俊輔や遠藤であっても)チームの中心にまでは成れておらず。
未だに「俊輔大活躍!」とか書いてるマスゴミも多いけど、彼が今大会で何をしたのかを聞きたい。
日本のファンやサポーターも今やそんな提灯記事に踊らされるほど馬鹿じゃないってわかってないのかな。
韓国のDFに1対1で簡単にボールを奪われる姿を見せられたら、ワールドクラスっていう肩書きも虚しいだけ。

あとはアジア各国相手にはやはりゲームの主導権を握ることができる、ということは再確認できた。
そういった意味で日本がもう1段階上の攻撃的なチームになる為には、両サイドや中盤にもう少し突破力のある選手、ドリブラーの台頭が待たれる。
今大会も山岸や羽生より水野がもっと見たかったし、家長をなぜ連れて行かなかったのかも不満の残るところだった。

オシムは優秀で賢い監督だけれども、ピークの過ぎた日本サッカー界の選手層の薄さ、クラブではなく指導期間の短い代表でのチーム作り、そしてマスコミへの対応などの面で、これから先しっかりと実績(結果)を積み重ねることが出来るか、ハッキリ言って未知数だなぁ…